日本歴史地名大系 「松笠村」の解説 松笠村まつかさむら 島根県:飯石郡掛合町松笠村[現在地名]掛合町松笠飯石郡中央部西寄りに位置し、北は多根(たね)村、東は掛合村。西の村境にある鳥屋(とや)ヶ丸(まる)より発する滝谷(たきだに)川は中国一の名瀑竜頭(りゆうず)が滝を形成し、大谷(おおだに)・菅原(すがはら)両地区から東流した松笠川と北迫(きたざこ)で合流し、さらに掛合村の松尾(まつお)で三刀屋(みとや)川に合流する。元禄十年出雲国郷帳では高七〇一石余、寛文四年(一六六四)の本田高六六一石余・新田高三六石余。嘉永六年(一八五三)の本田摺合帳(掛合町役場文書)によると、宝暦三年(一七五三)の検地では高五二五石余と激減しており、同帳に「天明四辰分村方成り立つまでは石高四〇石を減ずる」と書かれていることから、村の浮沈にかかる災害があったことをにおわせている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by