事典 日本の地域ブランド・名産品 「松阪牛,松阪肉」の解説
松阪牛,松阪肉[畜産]
まつさかうし,まつさかにく
三重県下における2004(平成16)年11月1日現在での行政区画名としての松阪市・津市・伊勢市・久居市・香良洲町・一志町・白山町・嬉野町・美杉村・三雲町・飯南町・飯高町・多気町・明和町・大台町・勢和村・宮川村・玉城町・小俣町・大宮町・御薗村・度会町のいずれかにおいて肥育された黒毛和種未経産の雌牛又は松阪牛個体識別管理システムに登録された農家によって肥育された黒毛和種の未経産の雌牛ならびに雌牛の肉。松阪地方では、古くから但馬地方の優秀な黒毛和種の雌牛を導入していた。明治時代以降、良質肉牛を出荷できるよう関係者が尽力。1935(昭和10)年には、東京芝浦市場で開かれた全国肉用牛畜産博覧会で最高の評価を受け、全国的に有名になった。現在は、但馬地方から生後7ヶ月〜8ヶ月ほどの選び抜いた子牛を導入し、稲わら・大麦・ふすま・大豆粕などを中心に与えながら、およそ3年間、一頭ずつ丹念に育てられる。伝統を継承しつつ改良が重ねられ、日本を代表する和牛ブランド・松阪牛を築きあげている。2007(平成19)年2月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5022670号(松阪肉)・第5022671号(松阪牛)。地域団体商標の権利者は、松阪肉事業協同組合・松阪農業協同組合・松阪飯南家畜商協同組合・多気郡農業協同組合・伊勢農業協同組合・三重中央農業協同組合・一志東部農業協同組合・津安芸農業協同組合・津食肉事業協同組合・伊勢食肉事業協同組合・松阪地方家畜商商業協同組合。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報