板仕野村(読み)いたしのむら

日本歴史地名大系 「板仕野村」の解説

板仕野村
いたしのむら

[現在地名]村岡町板仕野

萩山はぎやま村の南に位置する。村域は谷入たにいり川の最上流域、瀞川とろかわ(一〇三九・二メートル)北側の山間を占める。中世には一二分いちにぶ庄のうちとされ、天文一九年(一五五〇)四月一〇日に地内の郡主ぐんしゆ大明神(現郡主神社)に奉納された梵鐘銘文(七美郡誌稿)には「七味郡一二分庄板仕野村」とみえる。慶長六年(一六〇一)の山名豊国知行目録(池田家文書)では「いたしの村」とあり、高一〇七石余、寛永一六年(一六三九)の知高帳、宝暦七年(一七五七)の但馬国高一紙でも高は同じ。天保郷帳では高一七二石余。瀞川稲荷は集落の南方、谷入川の左岸、高さ一間二、三尺、幅一間半の洞窟に祀られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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