ちん‐せき【枕藉・枕籍】
- 〘 名詞 〙
- ① 折り重なること。重なりあって臥すこと。
- [初出の実例]「其日の烈戦は、夜九時まで勝負を決せざりき、此冢前には、両軍の死屍枕藉して」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉三)
- [その他の文献]〔漢書‐尹賞伝〕
- ② =ちんせき(枕席)②
- [初出の実例]「娘輩枕藉を守らんと欲するも、固(もともと)能く及ぶ所に非ず」(出典:東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉二)
- ③ 書物を積み重ねて枕にすること。また、書物がうず高く積んであることやそれを読むこと。
- [初出の実例]「久慈川上月還明、枕二藉此亭一到二四更一」(出典:常山文集(1718)河上月)
- ④ =ちんでき(沈溺)③
- [初出の実例]「爾後欲レ矯二其弊一、枕二藉韓蘇一方且有レ年」(出典:五山堂詩話(1807‐16)一)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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