林一夫(読み)ハヤシ カズオ

20世紀日本人名事典 「林一夫」の解説

林 一夫
ハヤシ カズオ

昭和期の実業家 元・帝国石油社長



生年
明治33(1900)年10月12日

没年
昭和53(1978)年7月14日

出生地
山口県

学歴〔年〕
東京帝大経済学部〔大正15年〕卒

経歴
大正15年三井銀行に入ったが、同郷の先輩で遠縁の日本鉱業社長・伊藤文吉に誘われて昭和16年同社に転じ、戦後、経理部長、労務部長を経て35年副社長となった。39年経営不振の帝国石油再建のため日鉱副社長のまま、同社社長に就任、危機を切り抜けた。同時に、日鉱、東亜、アジアの民族系石油3社の共販会社・共同石油を設立、40年日鉱副社長を退き初代社長となった。次いでアラスカ石油開発、コロンビア石油、コンゴ石油、リビアナイジェリアなどで積極的に開発を進めた。日本周辺でも常磐沖、新潟沖のガス田開発、天草から東シナ海探鉱などを推進した。他に石油鉱業連盟会長、帝国石油会長などを務めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「林一夫」の解説

林一夫 はやし-かずお

1900-1978 昭和時代経営者
明治33年10月12日生まれ。三井銀行から昭和16年日本鉱業にうつり,35年副社長。39年業績悪化の帝国石油の社長を兼務し,再建にとりくむ。40年共同石油,41年アラスカ石油開発などの社長もかねた。石油鉱業連盟会長。昭和53年7月14日死去。77歳。山口県出身。東京帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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