朝日日本歴史人物事典 「林元美」の解説
林元美
生年:安永7(1778)
江戸末期の囲碁棋士。11代林門入。父は水戸藩士。本姓舟橋,幼名源治,のちに爛柯堂と称した。天明8(1788)年江戸に出て,10世本因坊烈元に入門。翌年初段。文政2(1819)年六段のとき,10代林鉄元門入の死去により11代門入を継ぎ,御城碁に出仕。のち本因坊丈和の名人碁所運動をめぐる家元4家の争い「天保の内訌」に巻き込まれた。嘉永7(1854)年に引退,同時に八段を認められた。能書家で著書も『碁経衆妙』『爛柯堂棋話』など多数。<参考文献>安藤如意『坐隠談叢』
(谷口牧夫)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報