林彪報告(読み)りんぴょうほうこく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「林彪報告」の意味・わかりやすい解説

林彪報告
りんぴょうほうこく

1969年4月の中国共産党九全大会で,党副主席林彪が行なった政治報告。全文約4万 2000字の長文。内容は,文化大革命の準備,過程および今後の進め方,整党と党再建,外交路線などに触れ,劉少奇らの資本主義の道を歩む実権派が打倒されたこと,ソ連共産党内の資本主義の道を歩む実権派がソ連をブルジョア国家に変えたこと,毛沢東がソ連との対決のなかから,「資本主義の復活を防ぐためにプロレタリア独裁のもとで引続き革命を行う」という理論を提起したことを指摘した。しかし,経済問題や党と行政の再建問題などでは,具体的な目標や方針に関する説明を欠いていた。

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