朝日日本歴史人物事典 「枝権兵衛」の解説
枝権兵衛
生年:文化6.1.15(1809.2.28)
幕末明治期,加賀国(石川県)石川郡の富樫用水改修に功労のあった商人地主。同郡坂尻村肝煎役,慶応1(1865)年,加賀藩産物方の役人小山良左衛門と共に,鶴来・金沢間の物資運漕と安定した灌漑用水確保,水害防止を目的とする富樫用水改修工事に着工,明治2年に取水口と隧道300mが完成。その後も私財を投じて工事を続けた。権兵衛と小山は取水口近くの水神社に水神として祭られた。<参考文献>『石川県史』『加賀鶴来 枝権兵衛家文書目録』
(木越隆三)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報