柏木新田村(読み)かしわぎしんでんむら

日本歴史地名大系 「柏木新田村」の解説

柏木新田村
かしわぎしんでんむら

[現在地名]原村柏木

現原村の西部に位置し、西は木舟きぶね新田村(現茅野ちの市)と境を接する。南部を大早おおはや川が西流する。

古代より諏訪大社上社の押立御狩おしたてみかり神事(五月二―四日)狩集会かりつどえの場所として知られ、「諏方大明神画詞」に「狩集会大柏木、ニシテ宇津保うつぼニ改メテ、二流ノ旗ヲ守リテ、左右ニ相分テ、夏野ノ草ノ中ニシテ、所ニ狩人散乱ス、台弖良たいてら山ニテ鹿ヲ出シテ面是ヲ射ル、四日ニ至マテ三ケ日ノ儀式也」とあり、この大柏木おおかしわぎ地籍が柏木新田村の場所にあたり、柏木の初見である。当新田村は中新田なかしんでん村と同様に原山はらやま地籍に開発されたもので、元和七年(一六二一)の開発、見立役人は小沢蔵人、草分人は九兵衛・市右エ門・弥兵衛・三右エ門(諏訪史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報