日本歴史地名大系 「柚ノ木城跡」の解説 柚ノ木城跡ゆのきじようあと 高知県:幡多郡三原村三原村柚ノ木城跡[現在地名]三原村柚ノ木柚ノ木の中山(なかやま)にある。「土佐州郡志」は敷地藤安(藤康)の居城とし、「南路志」は式地官兵衛の居城とする。敷地(式地)氏は一条氏配下の有力な地侍で、三原郷と川登(かわのぼり)郷・敷地(しきじ)(現中村市)近傍を領したという。天文二年(一五三三)藤安は女椿姫を一条房冬の簾中としたところから諸臣の猜疑を買い、讒せられて自刃したと伝えられる。天正三年(一五七五)長宗我部元親の幡多平定後、所領を安堵された者のなかに敷地官兵衛の名のある(「土佐物語」巻九)ところから、敷地氏の属城であったと考えられている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by