柚ノ木村(読み)ゆのきむら

日本歴史地名大系 「柚ノ木村」の解説

柚ノ木村
ゆのきむら

[現在地名]大洲市柚木ゆのき

城下町の中心街の東南に隣接し、ひじ川の東西両岸を占める。応永一八年(一四一一)八月、紀州熊野那智山実報院の檀那譲状のなかに「ユノ木村」とある(米良文書)。慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)喜多きた郡の項に「柚ノ木村 水損所、芝山有、川有」とある。大洲藩領。元文五年(一七四〇)の「大洲秘録」には、土産は米・大豆とある。「寛政元年御巡見御案内ニ付手鑑」(一七八九)には、家数八八、人数二六一、物成米四七石三斗、物成豆四九石四斗、免は四ツ三分七厘とある。


柚ノ木村
ゆのきむら

[現在地名]土佐町柚ノ木

岩躑躅いわつつじ山の北麓、吉野川右岸にある。「土佐州郡志」に「縦横一里強、戸凡五、其土黒」とみえ小村の広古味村・中村・野之市村・城屋敷村を記す。もり郷の一。天正一五年(一五八七)の森村地検帳に「柚木名」とみえ、検地面積一町三反余、うち屋敷一町余・畠分三反余。居屋敷九。一筆に「カチ茶有」とある。同年の森村高山切畑地検帳では、切畑の検地面積二町七反余で麦・稗・小豆・芋・粟・豆を作っている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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