大洲市(読み)おおず

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大洲〔市〕
おおず

愛媛県南西部,大洲盆地に位置し,伊予灘に臨む市。北方海上 13kmの青島を含む。伊予灘を河口に,市中央を肱川が北流する。 1954年大洲町と平野村,南久米村など9村が合体して市制。 2005年長浜町,肱川町,河辺村と合体。秋から冬にかけて霧の発生が多い。中心街の大洲は,かつては河港で,万治1 (1658) 年までは大津と書かれた。元和3 (1617) 年以後,加藤氏 6万石の城下町として発展。内陸部は肱川の横谷部に臨む水郷で,昔から洪水が多かったが,1959年鹿野川ダムの完成により水害は解消した。かつては木ろうの特産地として知られ,伊予糸,大洲半紙を特産。また,江戸時代から養蚕が盛んで,大洲糸は質のよさで全国に知られた。 1972年,農村の余剰労力を利用して,トランジスタラジオの工場が立地した。林業のほかシイタケ,クリ栽培,米作も行なわれる。肱川の鵜飼いは多くの観光客を集める。先史時代の巨石崇拝を伝える遺跡や国の重要文化財である4棟の櫓をもつ大洲城 (復元) がある。伊予灘に面する市北部は瀬戸内海国立公園,南部は鹿野川湖畔を中心に肱川県立自然公園に属する。 JR予讃線が伊予大洲駅で内子線と分岐。海岸線に沿って国道 378号線が通るほか,内陸部で国道 56号線,197号線,441号線が集まる交通の要地。面積 432.22km2。人口 4万4086(2015)。

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