柚根村(読み)ゆねむら

日本歴史地名大系 「柚根村」の解説

柚根村
ゆねむら

[現在地名]金城町小国おぐに

小国川の上流部に位置し、雲月うつつき山に発する柚根川が北西流して小国川に合流する。西は徳田とくだ村、北は宇栗うぐり村。領主の変遷は乙明おとあけ村と同じ。正保国絵図に村名がみえ、高一四八石余。古高も同高で、寛永一四年(一六三七)の検地高二六〇石余(明治四年万手鑑)庄屋鼠原ねずんばら(現旭町)の庄屋が兼帯。当村は東谷ひがしだにと西谷に分れ、雲月山から北に続く尾根には鉄穴流しを行ったあらにわ鉄穴・桐の木きりのき鉄穴・作見谷さくみだに鉄穴があり、山裾には鑪製鉄の行われた小屋こやたに鑪・さかいたに鑪、猿木さるぎI・II鑪、宇栗鑪、坂根さかねI・II鑪の跡がある。明治四年(一八七一)の総高二七〇石余・反別四九町五反余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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