柚香理(読み)ゆかり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「柚香理」の意味・わかりやすい解説

柚香理
ゆかり

新潟市、新発田(しばた)市の銘菓で、掛け物菓子一種糯米(もちごめ)を蒸して搗(つ)き、乾燥させてから細かく刻んであられ状にする。一方、ユズの皮をすりおろしてジャム状にしたものを糖蜜(とうみつ)に混ぜ、これを煎(い)り種に掛け物していく。仕上がりはレモン色をした小粒群となる。類似のものに仙台の九重(ここのえ)があるが、柚香理はそれより粒が大きめである。コップに入れ熱湯を注いで、芳香甘味を味わう。一種の香煎(こうせん)でもある。

[沢 史生

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android