柳沢新田(読み)やなぎさわしんでん

日本歴史地名大系 「柳沢新田」の解説

柳沢新田
やなぎさわしんでん

[現在地名]高萩市下君田しもきみだ

大北おおきた川の源に位置し、多賀山地の高山が連なる。東は花園はなぞの(現北茨城市)満願まんがん寺の朱印地、北は奥州棚倉たなくら藩領と境を接し、水戸藩領最北端の新田村。東南は横川よこかわ村。

元禄郷帳には「柳沢村」とみえるが、天保郷帳には村名がみえない。「松岡郡鑑」に「柳沢新田」とある。「松岡地理志」に「大生瀬村増子隼人ト云者開発年歴分明ナラスニテ戸数十二アリ然ルニ此地至テ麁田ニシテ五穀過半実ノラス」とあり、「松岡郡鑑」には「無高無年貢 無年貢故ニ御代官支配無之」とある。


柳沢新田
やなぎさわしんでん

[現在地名]野田市柳沢

宮崎みやざき新田村の北に位置し、日光東往還が通る。寛文期(一六六一―七三)に開発され、延宝元年(一六七三)に検地高入れされたという野田新田の一つ。南西方にある清水しみず村の村請で、それまで馬の放牧地であった所を開発したという。同年の柳沢村検地帳(渡辺家文書)によれば高四三六石余・八二町一反余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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