柴漬・槮(読み)ふしづけ

精選版 日本国語大辞典 「柴漬・槮」の意味・読み・例文・類語

ふし‐づけ【柴漬・槮】

〘名〙
冬期、柴(しば)をいくつも積んで水中に沈めておいて魚を捕えること。また、その漁法。水中の柴の外側に簀(す)などを巻いて、引きあげてから鮒・鰻・鯉などを、さで網、たも網などで捕える。笹、椎、杉、松、空木(うつぎ)などの粗朶(そだ)または杉皮などを用いることもある。ふししば。《季・冬》 〔新撰字鏡(898‐901頃)〕 〔爾雅‐釈器〕
② (①に似ているところから) 私刑などで体を簀巻などにして水中に投げ入れること。
源平盛衰記(14C前)一八白滝の底にふしつけにせよ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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