デジタル大辞泉
「柵状組織」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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さくじょう‐そしきサクジャウ‥【柵状組織】
- 〘 名詞 〙 葉の上面表皮の直下にある組織。細長い細胞が縦に密接して並び、細胞間隙はほとんどない。細胞内に多量の葉緑素を含み最も盛んに光合成を行なう。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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柵状組織
さくじょうそしき
葉の上面(向軸側表面)直下にある組織で、海綿状組織とともに葉肉を構成し、光合成を行う。柵状組織の細胞は葉の表面と直角方向に長く、この細長い細胞が横に密接して柵のようにみえることから柵状組織の名がある。海綿状組織に比べて細胞間隙(かんげき)は少なく、通常は1層の細胞からなるが、厚い葉では2層ないし3層からなるものもある。同じ種類あるいは同じ個体の葉でも、強光のもとで育った葉のほうが柵状組織はよく発達する。
[相馬研吾]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の柵状組織の言及
【柔組織】より
…柔細胞parenchymatous cellからなる植物の組織をいう。茎・根の皮層・髄,葉の柵状組織・海綿状組織,維管束の木部柔組織・師部柔組織,果実の果肉,塊茎・塊根その他の[貯蔵組織]などはすべて柔組織である。柔細胞にはさまざまな形のものがあるが,一般的には球形に近いものが多く,平均14面をもつといわれる。…
【葉】より
…表皮には[クチクラ]層が発達しており,水分が過度に蒸散しないようになっている。表皮組織の下には長方形の細胞が密に整列した柵状組織があり,その内側には細胞間隙(かんげき)の発達した海綿状組織があって,それらの組織で光合成が行われる。これらの基本組織をひっくるめて葉肉と呼ぶことがある。…
※「柵状組織」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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