柾・正木(読み)まさき

精選版 日本国語大辞典 「柾・正木」の意味・読み・例文・類語

まさ‐き【柾・正木】

〘名〙
ニシキギ科の常緑低木。北海道から九州までの各地の海岸に近いところに生え、また観賞用に植栽される。高さ約三メートル。葉は柄をもち対生し、葉身は長さ約五センチメートル、やや肉厚で光沢があり、倒卵形楕円形。縁に鈍鋸歯(きょし)がある。六~七月、葉腋から花柄が伸び緑白色の小さな四弁花が咲く。果実は扁球形、熟すと三~四裂して黄赤色の種子を露出する。園芸品種には葉に黄色や白の斑入りのものが多い。〔温故知新書(1484)〕
※後撰(951‐953頃)雑一・一〇八一「照る月をまさ木のつなによりかけてあかず別るる人をつながん〈源融〉」

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