柿の衣(読み)カキノコロモ

デジタル大辞泉 「柿の衣」の意味・読み・例文・類語

かき‐の‐ころも【柿の衣】

山伏などが着る柿色の衣。
「皆―におひを掛け」〈太平記・五〉
柿衣かきそ1」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「柿の衣」の意味・読み・例文・類語

かき【柿】 の 衣(ころも)

① 柿色の無紋の衣。柿渋で染めたもので、山伏が着た。
平家(13C前)一二「うつくしげなる髪を、肩の廻りに挟みおろし、かきの衣、袴に笈などこしらへ、聖にいとまこうて修行に出でられけり」
② 柿渋で染めた茶褐色着物江戸時代酒屋の手代などの仕着せに用いることが多かった。柿衣(かきそ)

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