柿衣(読み)カキソ

デジタル大辞泉 「柿衣」の意味・読み・例文・類語

かき‐そ【柿衣/柿麻】

柿の渋で染めた、赤茶色の衣服江戸時代、酒屋の奉公人の仕着せに用いられた。かき。
柿の渋で染めた布の色。

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精選版 日本国語大辞典 「柿衣」の意味・読み・例文・類語

かき‐そ【柿衣・柿麻】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 柿の渋で染めた、柿色布子(ぬのこ)。柿のころも。
    1. [初出の実例]「徳蔵柿素(カキソ)の着付同じく前垂若い者のこしらへにて立掛り」(出典歌舞伎島鵆月白浪(1881)四幕)
  3. 色合い。かきそいろ。〔改正増補和英語林集成(1886)〕

かき‐ごろも【柿衣】

  1. 〘 名詞 〙かき(柿)の衣
    1. [初出の実例]「垣衣人に見らるる機嫌なし」(出典:俳諧・眉斧日録(1752‐56))

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世界大百科事典(旧版)内の柿衣の言及

【鈴懸】より

…江戸後期に行智の著した,修験道入門書ともいうべき《木葉衣(このはごろも)》に,鈴(篠)懸の語義は,山岳修行で篠(ささ)が掛かる意だとある。天台系の本山派は卵色の麻,真言系の当山派は赤色の柿衣,羽黒派は獅子模様を描いた摺衣を使用する。【鈴木 正崇】。…

※「柿衣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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