核データ(読み)かくデータ(その他表記)nuclear data

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「核データ」の意味・わかりやすい解説

核データ
かくデータ
nuclear data

原子核の諸性質に関するデータ。具体的には,各同位体の崩壊形式,核反応を起こす確率を表す核反応断面積,中性子など素粒子の原子核による散乱分布(微分断面積という) ,放射性核種であれば半減期などをさす。それぞれのデータは原子核物理学実験での測定値を収集し,理論的,統計的な評価をしてすべてのエネルギー範囲にわたって用意される。原子炉や再処理施設など核燃料物質を取り扱う施設を設計する際には不可欠で,これらの計算の精度は,核データの精度によるところが大である。このため,各国は核データセンターをつくって核データの交換と整備保存をしている。日本では日本原子力研究開発機構の核データ評価研究グループが管理している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む