核小体(読み)カクショウタイ

百科事典マイペディア 「核小体」の意味・わかりやすい解説

核小体【かくしょうたい】

仁とも。細胞の核内に見られる小体。リボソーム粒子を含むので,塩基性色素によく染まる。1個の核に1〜数個含まれる。一般に球形で,直径1〜数μm。構造生物の種によって異なるが,普通,10〜30nmの小顆粒(かりゅう),細長い繊維構造域,胞状部などからなる。タンパク質DNARNAなどが主成分リボソームRNA合成リボソームの組立てにかかわっている。
→関連項目核(生物)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「核小体」の意味・わかりやすい解説

核小体
かくしょうたい

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世界大百科事典(旧版)内の核小体の言及

【細胞】より

…核質のうち,染色体DNAを結合する染色質chromatinは,とくに遺伝情報発現とその調節を行っている重要な部分で,原核細胞の核様体とは違って,遺伝子DNAがヒストンというタンパク質8分子でつくる〈ヌクレオソームコアnucleosome core〉に巻きとられたビーズ状の構造を基本構造にして,スーパーコイルなどの高次な折りたたみ構造をとる染色糸がそこに位置している。また,核質には,RNAに富み,容易にそれとわかるボール状の核小体が通常1ないし数個分布しており,細胞質のリボソームに含まれる3種類のRNA分子(18S,5.8Sおよび28S rRNA)はつながった前駆体RNAとしてここで転写されている。真核細胞の細胞分裂は,原核細胞が最も簡単な2分裂によるのとは違って,核分裂と細胞質分裂とが区別される。…

※「核小体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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