日本歴史地名大系 「根占町」の解説 根占町ねじめちよう 鹿児島県:肝属郡根占町面積:八八・四九平方キロ肝属郡の南西部に位置し、北は大根占(おおねじめ)町、東は田代(たしろ)町、南は佐多(さた)町に接し、西は鹿児島湾に面している。町域は雄(お)川流域の沖積地、山本(やまもと)地内大浜(おおはま)や辺田(へた)の海岸地帯、横別府(よこべつぷ)や川北(かわきた)地内中別府(なかべつぷ)の台地の三地域に分けられる。雄川下流は蛇行し、その両側の沖積地が当町の中心部として古くから発達した。台地は標高二〇〇メートルで、その南に辻(つじ)岳(七七三メートル)・野首(のくび)岳(八九七・三メートル)を主峰とする辻岳山塊が南西方向に延びる。海岸地帯は阿多(あた)カルデラの東壁にあたり、断崖が海岸にせまり、酸化鉄を含んだ花崗岩の大塊が海岸一帯に累々として重なっている。雄川河口から辻岳・野首岳を結ぶ線の西側の海岸一帯は霧島屋久国立公園に含まれる。海岸線に沿って走る国道二六九号は江戸時代の佐多筋とほぼ重なり、根占港は対岸の山川(やまがわ)港と錦江湾フェリーで結ばれている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by