根室半島チャシ跡(読み)ねむろはんとうちやしあと

日本歴史地名大系 「根室半島チャシ跡」の解説

根室半島チャシ跡
ねむろはんとうちやしあと

根室市に二四ヵ所にわたって点在するチャシ跡。国指定史跡。根室市内に約五〇ヵ所のチャシが造られていたとみられているが、現在温根おんね沼と落石おちいし岬を結ぶ線から東端納沙布のさつぷ岬までの約三〇キロの半島部に二四ヵ所のチャシ跡が現存し、これが群として指定されている。チャシのほとんどは海に面した海岸段丘上にあり、一ヵ所だけが海岸から内陸に入った川沿いにある。形態は壕の形から半円形方形、二重壕・三重壕など多彩である。北海道に残る多くのチャシ跡のうちでも根室半島部のチャシ跡群は保存状態が良好で、密集して造られているのが特徴である。「蝦夷日誌」(一編)ネモロから「ノツシヤフ岬」(納沙布岬)の間の岬の上に古城跡とされる「ウヱンチヤシ」が記録されているが、すでに使われなくなっており、使用時の様子はわからない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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