根獅子村(読み)ねしこむら

日本歴史地名大系 「根獅子村」の解説

根獅子村
ねしこむら

[現在地名]平戸市根獅子町

獅子しし村の南に位置し、西部は海に臨み、北は浅い入江が広がる。東におしノ岳、南に有僧都ゆうそうづ岳がある。一五六六年(永禄九年)九月一五日のフェルナンデス書簡(イエズス会士日本通信)にネシコNexicoとみえ、フェルナンデスらがネシコの湊に着くと、その町の全員が海岸で待受け、上陸すると行列をつくり、手を合せ、大声で教理を歌いながら教会に赴き、教会を管理するもと坊主のトメーが行列の整理にあたった。フェルナンデスは当地をドン・ジョアン(一部勘解由)の支配する町とするが、一部家を継いだ信賢(松浦隆信の弟)未亡人がのちドン・アントニオ(籠手田安経)の弟の勘解由を婿としており、実際はこの未亡人の所領であったと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android