桂 小南(初代)(読み)カツラ コナン

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「桂 小南(初代)」の解説

桂 小南(初代)
カツラ コナン


職業
落語家

本名
若田 秀吉

生年月日
明治13年 5月24日

出生地
東京・下谷

経歴
幼時期に一家で大阪に移住。落語好きの家族の影響を受け、11歳で2代目桂南光(後桂仁左衛門)に入門、小南の名をもらい生涯小南の芸名で通した。明治23年5月瓢亭で初高座を踏み、18歳で真打昇進。38年師匠の南光を追って上京、三遊派に入る。豆電球を身体中に仕掛けた派手な電気踊り「奴凧」や「玉兎」「夜這星」などで人気を呼んだ。また、映画の連鎖劇を高座に持ち込み、半分を口演、半分を自演のフィルムで映して見せたりした。大正8年睦会に迎えられて以後は東京に定着。踊りのほかに芝居噺にも力量を見せ、「野崎詣り」「借家怪談」などを得意とした。

没年月日
昭和22年 11月21日 (1947年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

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