桃島村(読み)ももしまむら

日本歴史地名大系 「桃島村」の解説

桃島村
ももしまむら

[現在地名]城崎町桃島

湯島ゆしま村の北、円山まるやま川下流左岸に位置する。室町時代中期頃の石清水八幡宮但馬国八所別宮内不知行注文(「年中用抄」石清水文書)の守護方押領分に「桃島もヽしま」とみえる。室町中期頃以前は山城石清水いわしみず八幡宮領であったことは確実であるが、但馬国で八つの別宮をあげている保元三年(一一五八)一二月三日の官宣旨(同文書)には桃島はみえない。もっとも右の不知行注文と官宣旨ではかなり異同があり、石清水八幡宮の「但馬国八所別宮」は時代により出入りがあるようである。弘安八年(一二八五)の但馬国太田文にも桃島はみえないが、太田文のうち城崎郡で現地比定ができない「寿永寺別宮」「大石別宮」のいずれかが、桃島にあった可能性がある(寿永寺は現豊岡市に比定する説もある)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android