桐原葆見(読み)キリハラ シゲミ

20世紀日本人名事典 「桐原葆見」の解説

桐原 葆見
キリハラ シゲミ

大正・昭和期の労働衛生学者 日本産業教育学会会長。



生年
明治25(1892)年11月10日

没年
昭和43(1968)年5月2日

出生地
広島県

学歴〔年〕
東京帝国大学文学部心理学科〔大正8年〕卒

学位〔年〕
文学博士〔昭和6年〕

経歴
倉敷労働科学研究所研究員から労働科学研究所長となった。辞任後日本産業教育学会を創立して理事長。日本女子大学教授。この間、日本産業衛生協会理事監事、日本心理学会評議員、理事、日本技能者養成協会会長を歴任した。学位論文は「工場作業に関する心理学的研究」で、日本の産業心理学先駆者著書に「労務管理」「産業心理学」「精神測定」「産業安全」「最近の産業心理学」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「桐原葆見」の解説

桐原葆見 きりはら-しげみ

1892-1968 大正-昭和時代の心理学者。
明治25年11月10日生まれ。大正10年倉敷労働科学研究所(現日本労働科学研究所)にはいり,昭和26年所長。36年日本女子大教授。月経と作業能力の関連を研究し,桐原ダウニー式性格検査法を開発するなど,産業心理学の分野開拓につくした。昭和43年5月2日死去。75歳。広島県出身。東京帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の桐原葆見の言及

【暉峻義等】より

…19年大阪に大原社会問題研究所が創立され,入所したが,実験施設を欠いていたため,東京において《日本社会衛生年鑑》の資料収集や八王子の機業女子労働の調査に従事した。20年,紡績労働者の健康と生産能率の研究を目的とした倉敷労働科学研究所が創設されると,その所長となり,石川知福,桐原葆見らとともに日本の労働実験医学の先駆的業績をつぎつぎと世に出した。人絹・スフ工業の勃興に伴う職業病防止研究の必要を主唱し,29年産業衛生協議会を創始し理事長となる。…

※「桐原葆見」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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