日本歴史地名大系 の解説 桑原飛貝塚・元岡瓜尾貝塚くわばらひぐしかいづか・もとおかうりおかいづか 福岡県:福岡市西区桑原村桑原飛貝塚・元岡瓜尾貝塚[現在地名]西区桑原 立浦・元岡 池の浦桑原飛櫛貝塚は糸島(いとしま)半島東端の解析谷を流れる大原(おおばる)川左岸にある縄文時代後期初頭頃の貝塚。平成四年(一九九二)に発掘調査された。範囲は東西二〇メートル・南北一〇〇メートル前後。アサリ、マガキを中心とした内湾砂泥性貝類主体の貝層と、貝層中から掘込まれた土壙墓五基が発見された。人骨には貝輪を装着した熟年女性、抜歯風習のみられる熟年男性が各一体含まれている。土器は西九州地方の阿高系土器と瀬戸内地方の中津式土器、さらに阿高系と中津式の融合したものがある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by