桑茶(読み)クワチャ

デジタル大辞泉 「桑茶」の意味・読み・例文・類語

くわ‐ちゃ〔くは‐〕【桑茶】

桑の若葉を蒸したのち、天火てんぴで乾燥して茶のように製したもの。また、その色。赤みがかった黄土色

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「桑茶」の意味・読み・例文・類語

くわ‐ちゃくは‥【桑茶】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 桑の若葉を乾燥して茶のようにつくったもの。
    1. [初出の実例]「桑茶三袋鼎材恵之」(出典蔭凉軒日録‐延徳二年(1490)七月八日)
  3. 染色の名。やや赤みを含んだ黄茶色。
    1. [初出の実例]「くわちゃがへしの小もん、ちりめんのひとへもの」(出典:洒落本・仕懸文庫(1791)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の桑茶の言及

【クワ(桑)】より

…根は直根性である。 カイコの飼料として養蚕に利用されるのがクワの最も重要な用途であるが,葉は桑茶を作るのにも用いられる。クワの果実は多汁で甘く,果樹として栽培もされるだけでなく,ブドウと同様に発酵させて,桑実酒が作られる。…

※「桑茶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android