日本歴史地名大系 「桝山古墳」の解説 桝山古墳ますやまこふん 奈良県:橿原市畝傍地区鳥屋村桝山古墳[現在地名]橿原市鳥屋町貝吹(かいぶき)山北麓、尾根の先端に営まれた古墳で、前方部の輪郭に垣がめぐらされて前方後円墳のようにみえるが、実は名前が示すごとく一辺約八五メートル、高さ一五メートルの大方墳で、前方部は新しく付加されている。倭彦命の身狭桃花鳥坂(むさのつきさか)墓に治定。倭彦命については「日本書紀」垂仁天皇二八年一〇月の条に「天皇の母弟倭彦命薨りましぬ」とあり、一一月の条に「身狭の桃花鳥坂に葬る」と記し、次いで悲惨な殉死の状況とその禁止の事情を書き、同三二年七月条の埴輪の起源の話に結びつけている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報