桶側胴(読み)オケガワドウ

デジタル大辞泉 「桶側胴」の意味・読み・例文・類語

おけがわ‐どう〔をけがは‐〕【×桶側胴】

よろいの胴の一。鉄板をはぎ合わせ、桶に似るところからいう。

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精選版 日本国語大辞典 「桶側胴」の意味・読み・例文・類語

おけがわ‐どうをけがは‥【桶側胴】

  1. 〘 名詞 〙 当世具足の胴の様式名。鉄板矧合わせの胴の構造桶側に似ているところからいう。金胴(かなどう)一種。桶側。桶側の具足。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「くろがねを厚さ五分にきたわせたるを、桶がはどうと名づけ」(出典:幸若・高たち(室町末‐近世初))

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世界大百科事典(旧版)内の桶側胴の言及

【甲冑】より

…鉄の多用は重量を増したので,虚飾的な装飾金具は極端に整理され,重量を支えるため綿嚙に肩当,襟廻りなどが付された。小札,威毛も合理的に整理されて板札,素懸(すがけ)威となり,さらに小札2枚・3枚分をまとめた伊予札,切付札から各段横板状になった最上胴(もがみどう),桶側胴(おけがわどう)が生じた。またいっそうこれを発展させたのが一枚板による仏胴,南蛮胴である。…

※「桶側胴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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