桶取(読み)おけとり

精選版 日本国語大辞典 「桶取」の意味・読み・例文・類語

おけ‐とりをけ‥【桶取】

  1. [ 1 ] 京都の壬生(みぶ)狂言の代表曲目の一つ。老人隠居出家大尽ともいう)が美女に言い寄って一緒に踊っている所へ、老妻が来て嫉妬(しっと)するという筋。
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙
    1. 地唄「桶取」の終わりの部分を用いた歌舞伎の合方。現在も岡本綺堂作「鳥辺山心中」の茶屋場などに用いられる。
      1. [初出の実例]「ト誂の桶取の合方、摺鉦入に成、長門之介こなし有て浪平を連、鳥井の内へ行ふとする」(出典:歌舞伎・韓人漢文手管始(唐人殺し)(1789)一)
    2. 水運びなどの仕事に従う女性。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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