桶町(読み)おけまち

日本歴史地名大系 「桶町」の解説

桶町
おけまち

[現在地名]山形市本町ほんちよう二丁目・七日町なぬかまち五丁目

よこ町の東側にある職人町の一つで、南は塗師ぬりし町、北は檜物ひもの町に挟まれた両側町。桶職人が集住し、桶屋おけや町とよぶこともあった。最上氏時代城下絵図に町名がみえる。元禄一〇年(一六九七)の屋敷家数等覚(山形故実録)によれば、塗師町境より檜物町境までの町の長さは一町一〇間三尺・幅三間一尺。桶町角より東の小姓こしよう町角までは五八間四尺・幅一間五尺。町全体では屋敷数三六軒(うち無役五軒半)、家主三四人、借家店借竈数一〇人、人数二三八、桶職人(弟子などともに)四九、自身番所・辻番所各一。

桶町
おけちよう

[現在地名]金沢市彦三町ひこそまち一―二丁目・尾張町おわりちよう二丁目

ふくろ町の北に並行し、南東から北西に延びる通りに沿う片側町。町名の由来は桶屋職人が住んでいたことによる(金沢古蹟志)。元禄九年(一六九六)の書上(「片岡孫作筆録」加越能文庫)本町として町名がみえる。文化八年(一八一一)の家数三六、古手商はじめ商人が多いが、白銀細工一・桶屋職二を含む。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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