梅辻春樵(読み)うめつじ しゅんしょう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「梅辻春樵」の解説

梅辻春樵 うめつじ-しゅんしょう

1776-1857 江戸時代後期の儒者
安永5年生まれ。皆川淇園(きえん),村瀬栲亭(こうてい)にまなぶ。近江(おうみ)(滋賀県)坂本日吉神社の神職。文化4年職を弟希烈(まれつら)にゆずり,京都で塾をひらく。詩人として知られた。安政4年2月17日死去。82歳。名は希声。字(あざな)は延調,子琴。通称勘解由(かげゆ)。別姓に琴。別号に愷軒,無絃。著作に「春樵隠士家稿」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の梅辻春樵の言及

【漢詩文】より

…ここに,漢詩文は日本の風土に完全に根づき,近世文学の一分野として定着した。以後,19世紀に入り文化・文政・天保と,漢詩文の趣味は広く浸透し,菅茶山頼山陽広瀬淡窓梁川星巌,梅辻春樵(うめつじしゆんしよう)など,すぐれた詩人が輩出して,西欧の影響を受けた文学にとってかわられる明治中期までの間,日本文学史上最高の漢詩文隆盛期を現出したのである。【日野 竜夫】
【近代】
 明治は漢学愛好の時代であり,漢詩文は江戸期に劣らず隆盛であった。…

※「梅辻春樵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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