梟目(読み)ふくろうもく

精選版 日本国語大辞典 「梟目」の意味・読み・例文・類語

ふくろう‐もくふくろふ‥【梟目】

  1. 〘 名詞 〙 鳥類の一目名。夜行性の猛禽で世界に約一二〇種あり、全長一二~七〇センチメートル。いずれも鋭く曲がった嘴(くちばし)と鋭い爪を持つ。頭は身体にくらべ大きく、大きな目が顔の前面に並び両眼視(立体視)の視野が広い。羽色は褐色系の濃淡を主とした隠蔽色が多く、鮮やかな斑紋(はんもん)を持つものはない。夜行性だが昼間でも視力はあり、中には昼行性の種もある。食物は動物のみで、大型種は鳥獣特にネズミ類、小型種は昆虫を主とする。すべて樹洞などの穴に直接白色の卵をうむ。フクロウ科メンフクロウ科に分けられるが、内部形態にわずかな差があるだけである。外形上はメンフクロウ類は目が小さく顔が心臓形をしていることで区別できる。日本にはフクロウ科の鳥だけが一〇種分布し、うち六種が繁殖する。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android