20世紀日本人名事典 「梨木作次郎」の解説
梨木 作次郎
ナシキ サクジロウ
- 生年
- 明治40(1907)年9月24日
- 没年
- 平成5(1993)年4月9日
- 出生地
- 石川県石川郡蝶屋村(現・美川町)
- 学歴〔年〕
- 日本大学専門部法科〔昭和3年〕卒
- 経歴
- 苦学して弁護士となり、昭和6年日本赤色救援会(現・日本国民救援会)に加入。解放運動犠牲者救援弁護士団の一員として、3.15事件、4.16事件、石川共産党事件などの治安維持法違反事件の公判闘争に取りくみ、8年日本労農弁護団一斉検挙事件で逮捕され、5年間弁護士資格停止となる。21年日本共産党入党、徳田球一ら獄中共産党員の釈放および迎え入れに奔走。24年共産党より衆院議員に当選(金沢1区)。その後、金沢弁護士会会長、自由法曹団常任幹事など歴任。珠洲市蛸島町の小学生殺人事件、山中事件など数々の冤罪事件を手がけた他、イタイイタイ病訴訟弁護団の副団長もつとめた。また、23年小松製作所労働争議に関連、建造物侵入罪で起訴されたこともある。(名古屋高裁差し戻しで無罪確定)。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報