梶派一刀流(読み)かじはいっとうりゅう

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

梶派一刀流
かじはいっとうりゅう

近世剣術の一流派。小野派一刀流の分かれ。流祖は幕臣の梶新右衛門正直(かじしんえもんまさなお)(?―1681)。正直は本多美作守(みまさかのかみ)付属の士、渡辺善兵衛勝綱の子でのちに梶次郎兵衛正道(まさみち)の婿養子となって別に一家をおこし、1632年(寛永9)初めて3代将軍徳川家光(いえみつ)に拝謁、小十人(こじゅうにん)(廩米(くらまい)100俵)に取り立てられた。幼少より剣を好み、一刀流小野忠常(ただつね)の門にあって、同門中に正直に及ぶ者なしといわれた。1642年新番(しんばん)に転じ、1651年(慶安4)世子綱吉の御相手(おあいて)役となり、のち持筒頭(もちづつがしら)兼留守居に進んで600俵を給せられた。正直の隠退後、門弟の原田市郎左衛門がその宗を得、以下その門流を梶派一刀流という。[渡邉一郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラスの解説

梶派一刀流

剣術の流派のひとつ。小野派一刀流の小野忠常の高弟、梶新右衛門正直(まさなお)を祖とする。正直の弟、原田市左衛門利重(とししげ)の代から梶派を名乗るようになった。

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