日本歴史地名大系 「梶郷駄馬遺跡」の解説 梶郷駄馬遺跡かじごうだばいせき 愛媛県:南宇和郡城辺町緑村梶郷駄馬遺跡[現在地名]城辺町緑 梶郷僧都(そうず)川の支流大久保(おおくぼ)川に大久保ダムを建設中、その道路工事に伴って調査された遺跡。標高一一二メートルの梶郷平坦部の北端に位置し、南斜面の日当りのよい所にある。大分県の姫島(ひめじま)黒曜石と同種の石鏃や縄文前期の刺突文土器などを散発的に出土している。いずれも九州的色彩が強く、この川下の樫床(かしどこ)や緑当時(みどりとうじ)・豊田(とよた)・神越(みのこし)などからも石鏃・局部磨製石斧や石匙などを出土し、この僧都川の東南岸沿いに約六千年前以降の縄文人の足跡をたどることができる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by