(読み)メン

普及版 字通 「棉」の読み・字形・画数・意味


12画

(異体字)綿
14画

[字音] メン
[字訓] わた・きわた

[説文解字]

[字形] 会意
木+帛(はく)。わたの木。〔三国志、魏、東夷倭人伝〕に「男子は皆露(ろかい)(みづら)、木緜を以て頭に招(か)く」とみえる。〔説文〕にこの字を収めていない。棉花は中国の南方でその栽培が行われ、元のころ江南に入ったという。綿はもと、きぬわたをいう字である。

[訓義]
1. わた、わたのき、きわた。
2. たるき。
3. 綿と通じ、わた。

[古辞書の訓]
和名抄〕棉 楊氏語抄に云ふ、棉梠、乃須介(のきすけ)〔名義抄〕棉 ノキスケ

[語系]
棉・綿(緜)mianは同声。木のわたと、きぬわた、字で区別する。曼・miuan、漫muanは声義近く、連綿として連なる意がある。

[熟語]
棉衣・棉・棉花棉甲棉紗棉紙棉絮・棉薄・棉布棉紡棉薬
[下接語]
草棉・米棉・木棉

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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