棚頭村
たながしらむら
[現在地名]小山町棚頭
用沢村の北、鮎沢川支流須川上流右岸のゆるやかに傾斜する台地に位置する。大森葛山系図(続群書類従)では、惟康(藤原伊周の孫)の子惟兼の女子を「棚頭領主大原二臈親成母」と記している。天正八年(一五八〇)一二月一九日、武田勝頼は御宿監物の子の若丸(綱貞)に「棚頭段銭共八貫文」など父から譲られた知行を安堵している(「武田勝頼判物」村松定孝氏所蔵文書)。なお藤原姓葛山御宿系図(藤曲家文書)では、元亀三年(一五七二)四月二〇日、御宿友綱は武田信玄から葛山「本領」のうち棚頭など一二ヵ所の地を賜ったとしている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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