森下薫(読み)モリシタ カオル

20世紀日本人名事典 「森下薫」の解説

森下 薫
モリシタ カオル

昭和期の寄生虫学者 大阪大学名誉教授



生年
明治29(1896)年8月15日

没年
昭和53(1978)年3月18日

出生地
奈良県吉野

学歴〔年〕
東京帝国大学理学部動物学科〔大正10年〕卒

学位〔年〕
理学博士〔昭和10年〕,医学博士〔昭和24年〕

主な受賞名〔年〕
保健文化賞〔昭和32年〕,野口英世記念医学賞〔昭和37年〕

経歴
飯島魁、五島清太郎両教授に師事。北里研究所助手、台湾総督府中央研究所技師を経て、昭和14年台北帝大医学部教授となり、衛生学、のち寄生虫学担当。戦後引き揚げ、22年大阪大学教授、微生物病研究所寄生虫学兼原虫学部長を務め、35年退官、名誉教授。30年以来日本寄虫予防会理事長を務め、戦後WHOマラリア専門委員。マラリア及びハマダラカ、寄生虫学、予防医学史、さらに野口英世の研究家として知られた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「森下薫」の解説

森下薫 もりした-かおる

1896-1978 昭和時代の寄生虫学者。
明治29年8月15日生まれ。昭和14年台北帝大教授。戦後は阪大教授,同大微生物病研究所部長。日本寄生虫予防会理事長をつとめ,アジア各国で寄生虫病,熱帯病の予防事業を指導した。32年保健文化賞。昭和53年3月18日死去。81歳。奈良県出身。東京帝大卒。著作に「ある医学史の周辺」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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