椚塚村(読み)くぬぎづかむら

日本歴史地名大系 「椚塚村」の解説

椚塚村
くぬぎづかむら

[現在地名]南陽市椚塚

赤湯あかゆ村の南に続く吉野よしの川左岸に位置する街村状の村。西方の小高い丘に一面に椚の林が生茂っていたので村名が生れたと伝える。丘はたてやまとよび、南側に一〇〇メートルほどの堀跡があり、平安の頃佐藤右兵衛介の館跡と称し、麓の七軒が草分百姓という伝説がある(赤湯町史)山頂に右兵衛介が建立したという羽黒神社(旧村社)が鎮座し、羽黒大権現の板碑、享和二年(一八〇二)鳥居、天明五年(一七八五)の巳待塔がある。天正一三年(一五八五)の北条段銭帳に「椚塚」「くぬき塚」がみえ、横山かすへの助が三〇〇刈役七五文、セうし太郎さ衛門が五〇〇刈役一二五文、佐藤いつミ守が五〇〇刈役一二五文、赤湯孫右衛門が当村たんこ在家分一千八〇〇刈役四五〇文、菅野大いの助がふんこ在家一千五〇〇刈役二七五文を納めている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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