検番芸者(読み)ケンバンゲイシャ

デジタル大辞泉 「検番芸者」の意味・読み・例文・類語

けんばん‐げいしゃ【検番芸者】

江戸時代吉原で、検番に所属する芸者。主に、技芸のじょうずな者が選ばれた。

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精選版 日本国語大辞典 「検番芸者」の意味・読み・例文・類語

けんばん‐げいしゃ【検番芸者・見番芸者】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代、新吉原の検番に所属していた芸者。主として技芸に熟達した芸者が選ばれ、必ず二人で一組となって客席へ出た。検番。
    1. [初出の実例]「仲の町の見番(ケンバン)芸者といへば、実に、芸は是れといって分らぬ芸はない、といふやうに多芸なものであったので」(出典:落語・無筆の女房(1894)〈禽語楼小さん〉)

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