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検番/見番 ケンバン

デジタル大辞泉の解説

けん‐ばん【検番/見番】

その土地の料理屋・芸者屋・待合(まちあい)の業者が集まってつくる三業組合の事務所の俗称。また、近世、遊里で、芸者を登録させ、客席に出る芸者の取り次ぎや玉代(ぎょくだい)の計算などの事務を扱った所。
検番芸者」の略。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

検番
けんばん

芸者と出先(待合・料理屋など)との連絡事務所。見番とも書く。吉原で女芸者の風俗取締りのために安永(あんえい)年間(1772~81)に創設された見番所を起源とする。東京は一花街に一検番であるが、大阪は一花街に多くの扱店(みせ)(検番に同じ)があるなど、機能や組織には地方差がある。主要な業務は、芸者の開廃業の手続や伎芸(ぎげい)試験にあたるとともに、芸者の毎日の営業を仲介することで、事務所内に管轄の全芸者の名札を掛け並べて就業状況を一覧できるようにしてある。出先と芸者屋(芸妓(げいぎ)置屋)との勘定差引も検番の仕事で、この勘定の手数料と組合費で運営される。検番所属の箱屋がいる場合は芸者の送迎を勤める。[原島陽一]

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世界大百科事典内の検番/見番の言及

【芸者】より

…芸者の営業形態は地域によって差があり,前記の1本の単位や時間帯による区別,または祝儀の額など不統一である。出先(料理屋,待合など)からの招請は検番を通す例が多く,その場合は代金の清算も検番が行う。芸者の別称ともなった〈左褄(ひだりづま)〉は,着物をはしょらずに着るために戸外を歩くときは左手で褄をとる所作に基づくが,裾を引いた〈出〉の衣装を着て約束(予約)の席へおもむく習慣がすたれるとともに,左褄を見ることはまれとなった。…

【三業地】より

…その営業には公安委員会(第2次大戦までは警察署)の許可が必要であることと,3者が合流して三業組合(同業組合の一種)を組織していることにより,三業地とよんで特殊地帯であることを表した。芸妓の斡旋や料金の決済などの事務処理のため,検番を置くことが多い。三業から待合の抜けた所では二業組合となり,そこを二業地という。…

※「検番/見番」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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