椿嶺村
つばみねむら
[現在地名]小川村稲丘 椿峰
竹生村の北方、飯縄山(一二二〇メートル)の南直下にある高地性の村落で、東は和佐尾村、西は瀬戸川村、南は竹生村と境する。
村名の初見は、慶長七年(一六〇二)の川中島四郡検地打立之帳(小柳文書)に「弐百八拾壱石五斗六升 椿嶺村」とある。古くは椿ヶ峰と称する原野であったのを開発して村作りをし一村になり、後また椿嶺村と和佐尾村に分村したという(長野県町村誌)。元禄の松城領高辻帳の添目録(大日方文書)に、椿嶺村の枝村として、小池村・並木村・二本木村・西林村・田中村・飯米場村・中牧村・高山寺村・立屋村の九ヵ所を記していて、江戸時代初期頃から散在村落ができていたことがわかる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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