楠原城跡
くすばるじようあと
[現在地名]北部町楠野 楠原
楠野台地の北東部にあり、帯状形に北東から南西に主軸をなしている。標高七五メートル、北側麓の水田からの比高は約三〇メートルで、現在城跡には楠野神社があり、周辺には五輪塔などが残る。城跡には庄屋口・鍛冶屋口・かまや・中がた・太郎丸・古屋敷・裏門などの小字名が残り、北側の谷地には柳小路・鉄鉋小路・北小路などの地名がある。おもな遺構として堀畑とよばれる長さ三五メートル・幅一六―三〇メートルの堀切の跡があり、その東側の迫に井戸跡が確認される。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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