楠隆光(読み)クスノキ タカミツ

20世紀日本人名事典 「楠隆光」の解説

楠 隆光
クスノキ タカミツ

昭和期の泌尿器科学者 大阪大学医学部教授。



生年
明治39(1906)年12月27日

没年
昭和42(1967)年8月4日

出生地
愛知県

学歴〔年〕
東京帝国大学医学部〔昭和6年〕卒

学位〔年〕
医学博士

経歴
東大外科教室から皮膚泌尿器科教室に移り高橋明師事した。昭和16年昭和医専教授、21年東大付属医部教授、東大助教授を経て24年新潟大学医学部教授となり泌尿器科学を担当。31年大阪大学医学部教授となった。恥骨後前立腺剔除、腸管を使った尿路変更法、腎結核腎結石の腎部分剔出術など、わが国では初期段階の手術を行い、腎移植術にも道を拓いた。著書に「小泌尿器科学」「尿路結石症」「最新泌尿器外科」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「楠隆光」の解説

楠隆光 くすのき-たかみつ

1906-1967 昭和時代の泌尿器科学者。
明治39年12月27日生まれ。東京帝大卒業後,泌尿器科の高橋明に師事。新潟大教授をへて昭和31年阪大教授。同年,わが国初の腎移植手術をおこなった。昭和42年8月4日死去。60歳。愛知県出身。著作に「尿路結石症」「最新泌尿器外科」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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