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腎結核 じんけっかくrenal tuberculosis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

腎結核
じんけっかく
renal tuberculosis

腎臓の結核感染症で,急性型と慢性型がある。前者粟粒結核の部分現象,後者は他臓器,ことに呼吸器系の結核が,血行性に感染するもの。病変腎臓だけの場合は発見されることが少く,大部分疼痛頻尿血尿などの膀胱結核の症状が現れてから発見される。診断および治療は一般の結核症に準じる。

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百科事典マイペディアの解説

腎結核【じんけっかく】

おもに肺またはリンパ節の結核病巣から血行性に起こる腎臓の結核症。自覚症状はほとんどない。疲れやすさや,微熱などを訴える者もあるが,多くの場合,膀胱結核も発症して膀胱炎症状を呈する。

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世界大百科事典 第2版の解説

じんけっかく【腎結核 renal tuberculosis】

腎臓への結核感染症。大部分が肺結核にひき続いて起こる。肺の結核病巣から結核菌が血流を介して腎臓へ到達するが,逆に腎結核に必ずしも活動性の肺結核がみられるとはかぎらない。肺の病巣は多くの場合,自然治癒しているからである。本症は,かつては泌尿器科領域で多い病気の一つであったが,近年の化学療法の進歩によって,他の結核と同様に著しく減少した。しかし最近でも,高齢者には必ずしもまれではないので注意が必要である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

腎結核
じんけっかく

腎臓の結核症で、もっぱら肺結核の病巣から二次的に血行感染したものである。多くは片側性で、病側の腎から結核菌を含む軽い膿尿(のうにょう)が排泄(はいせつ)される。したがって、尿に白血球を多数認め、一般細菌の検索を行っても原因菌を同定できない、いわゆる無菌性膿尿の際には本症を疑う必要がある。
 初期に著明な血尿が現れることがあるが、多くはとくに自覚症状がないので気づかずに経過する。やがて膀胱(ぼうこう)が侵されると排尿痛や頻尿がみられ、膀胱炎の症状が現れてから診察を初めて受ける患者が多い。現在は優秀な抗結核剤があるので、早期に発見できると患腎を摘除せずに治すことが可能である。化学療法を長く続けても膿尿が消退しない場合は、外科的に患腎の摘除を行う。[加藤暎一]

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