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楡の木同盟 にれのきどうめいl'Ormée

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

楡の木同盟
にれのきどうめい
l'Ormée

フランスのフロンドの乱 (1648~53) のとき,ボルドーで結成された政治組織。ボルドーのフロンドは,ぶどう酒消費国税と大商人の市政支配反対に端を発したが,のちコンデ親王一派がボルドーに逃れ反マザラン運動の拠点となった。高等法院,市政府,富裕市民の支持する小フロンド派と,コンデ派と民衆の支持する大フロンド派に分れて対立した。楡の木同盟は大フロンド派の中心勢力で,1652年7月市政改革を目指して市政庁を占領して市政権を樹立し,中央に対する地域特権の擁護,共同体的相互扶助,市民の政治参加を掲げた連合綱領を定めた。ビラールおよびデュルテートを指導者とし,小商人を中心に広範な下層住民の支持を受け 53年8月まで市政を独占,中央政府に抵抗したが,イギリス派とスペイン派に内部分裂し,最後に王軍に制圧された。

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世界大百科事典内の楡の木同盟の言及

【フロンドの乱】より

…その多くは戦乱に脅かされた住民の生活防衛の抵抗運動であったが,各派の権力抗争に利用,吸収されてしまった。そのなかで,1652年7月ボルドーに独自の市政を樹立した〈楡(にれ)の木同盟Union de l’Ormée〉は,共同体的互助精神と地域の慣行と特権の擁護,平等な市民の政治参加を主張する綱領を掲げて,53年7月まで市政を担当した。これがフロンドの最後の局面であった。…

※「楡の木同盟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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